• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第19章 こちらアラシノ引越センターの…①




それから病院で暫く預かって貰って、子猫たちは完全に元気になって退院の日を迎えた。

その間に誰があのこたちを引き取るのか、争奪戦になったのはうちの引越センターのいいとこかな?なんてね。

退院前日の、壮絶なアミダクジ戦の結果。

黒の子猫は児島さんのとこ。
そしてグレーの長毛の子猫は俺が勝ち取った。

児島さんのとこは初子猫だけど、うちは先住猫ちゃんが2匹もいるから3匹目の受け入れは容易かった。

それから…

「だぁめだよ!かざまぽん!」
「え?なんでですか?稲葉さん。ケンカ始まっちゃう…」

かざまぽんの受け入れも、案外容易かった。
なぜなら彼は隠しきれない猫ラーだ。

俺あまり他人の趣味ってわからない方なんだけど、俺にもわかるくらいだったからなあ。ふふ…

「もうこの子は先輩猫ちゃんに馴染もうとしてるとこなんだから、多少フーしても見守ってあげて?」
「え…このフーはだめじゃないんですか?猫カフェの子たちはこんなの言いませんでした」
「そりゃもう一緒に暮らして長いからだよ…」
「そうだったんですね…!勉強になります!」
「べ、勉強って…」

こっちの子は、男一人と猫3匹暮らしの部屋にすぐに馴染んじゃった。

/ 831ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp