第18章 こちら、アラシノ引越センター!
そう言ってベッドから降りてくると、カーペットの床に座る俺にがばっと抱きついてきた。
「おわっ…」
「俺…大野さんが居たから…」
か細い声で、ちょっと聞き取れなかった。
「俺…?」
「うん。大野さんが居たから…俺が居ないと寂しいって言ってくれたから…」
「え?」
「意識がないときに、大野さんが言ってくれたこと、聞こえてたんだよ」
「…まじで?」
抱きついたままニノが頷く。
「お見舞い、何度も来てくれたことも知ってる。それは後で姉ちゃんにも母さんにも聞いたし…」
「おう…」
「だから、その…」
ぎゅうっと俺に抱きついている腕に力が入った。
「俺、大野さんとずっと一緒に…居たいなって」
俺と…一緒に居たい…?
それって…
「だから、もう一度確認するけど…」
「ん…?」
「一緒に、住んでも…いい?」
最後の方、声がまた小さくなって聞き取れなかったけど…
「いいに決まってんだろ」
ぎゅっとニノの身体を抱きしめ返した。
「俺もおまえと一緒に居たい」
そう言うと、ニノはびっくり顔で俺を見た。
「なんだよ、その顔」
「う、ううん…大野さんがそういう風に言うなんて思って無くて」
「ええ…?」
「だって口下手じゃん」
「う…そうだけども」
そこまで言って、ニノは笑った。
とびきりの笑顔で──