第18章 こちら、アラシノ引越センター!
「正直まだ、男の人怖いけど…でも俺もう大丈夫だと思う」
「…そっか…よかった…」
ニノの笑顔はキラキラしてる。
そりゃ武井ってひとが勘違いしたことや、藤島があんなことしたのもわかるっつーか…いや、無理やりするなんてわかりたくないけど。
眩しすぎて、自分のものにしたくなるっつーか…
「って、俺なに思ってんの!」
べちっと自分の頬を全力で打つ。
「なにしてんの!?」
「いや、気にするな」
右頬がヒリヒリしてるが、自分へのいい戒めだ。
本当にもう、俺どうしてしまったんだ。
ニノのことになると、なんだかいつもの俺じゃないみたくなる。
まるで、初めて好きになった子の前にいるように…
頭が浮ついてる。
「気にするよ…大野さん」
「え…?」
「だって」
ニノはちょっとだけ顔を伏せると、上目遣いで俺を見た。
「また、気持ちよくしてくれるんでしょ…?」
「ばっ…」
馬鹿っていいそうになったけど、実際そう言ったしやったしやっちゃったし。
「ばっ?」
「いや…その…うん。言った。言った」
でもそれは前提として、ニノが嫌じゃなかったらってことで。
「その…おまえが嫌じゃ…なければ…」
そう言ってニノを見ると、顔を真っ赤にして俯いている。
「嫌なわけ…ない」