第18章 こちら、アラシノ引越センター!
立ち上がってバラバラと髪を払うようにしていると、結構な量の土が落ちていった。
「あちゃ~…シーツ変えなきゃ…」
「何してんの」
「わっ」
びっくりして振り向いたら、大野さんが腰にバスタオルを巻いただけの姿で後ろに立ってた。
俺はというと、パンイチという姿で。
「わわわっ…ち、違うの!これは…」
「寒いだろ」
大野さんはぐいっと俺の手をひっぱると、風呂上がりの熱々の胸に俺を抱いた。
「だめっ…泥ついちゃうから!今、泥払ってたの!ベッドの上も泥だらけなんだよ!」
「あ、ああ…そうだったな…」
そうは言うのに、まったくこの人離してくれない。
「だから、離してって…」
「わかってる…」
「??」
全然離してくれない。
「こっち見るな」
「は???」
もうどうなってるんだよ…
「みない。見ないから離して?」
「ん」
そそくさと大野さんは居間に入っていってしまった。
ぱっと居間の電気がついて明るくなった。
そのまま押し入れを開けて服を出してるみたい。
「お風呂借りるねー?」
「後でバスタオル持っていくから、そのまま入っちまえ。服は洗濯機に俺が入れておくから」
「うん、よろしく…」
ドロドロの服はそのまま三和土においておいた。
洗濯機置場は外だから、そのまま大野さんが一緒に洗濯物として出してくれるだろう。
だからついでにパンツも脱いでしまった。