• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第18章 こちら、アラシノ引越センター!


☆O☆


可愛いと、思った


涙を目にいっぱい溜めて、紅潮した頬で俺を見下ろしている。

「だから…行かないで?」

三和土に降りてくると、ぎゅっと俺に抱きついてきた。

「ニノ…」

ありえないほど心臓がバクバク鳴ってる。
悟られないよう、ちょっと体を離そうとしたけど、余計に密着されてダメだった。

「大野さん…行かないで…」

俺の胸で震えてるニノを可愛いって思うけど、これ以上触れていいのかもわからなくて。
だって、ニノは藤島にキスなんかされて…

絶対に武井のこと思い出したし、自分のこと嫌になってるはずだ。

「い…行かないから…な?だから…離して…」

それなのに、ニノは頭を横にぶんぶんと振ると、更に抱きつく腕に力を入れた。

「ニノ…」

抱きついたままニノは顔を上げた。
至近距離で、目が合った。

榛色の透明な目が、俺のことじっと見てる。

「大野さん…」

可愛いと、心が叫んだ。

こんなん言っちゃだめだけど…ニノに変な気持ちが湧いてしまっても仕方ない…

なんて思っていたら、ニノの顔が近づいてきて。
唇にあったかくて柔らかい感触がした。

「……?」

一体、なにが起こっているのかわからなかった。
ニノの顔が少し離れて、また俺たちは目が合った。

「しょう…どく、して…?」

/ 840ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp