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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第18章 こちら、アラシノ引越センター!


「ふざけんな…ふざけんなてめえ!」

殴り倒されたのに、藤島は更に掴みかかってきた。

「ニノっ…大丈夫かっ!?」

掴みかかってきた両手を掴んで抑えながら、ニノを振り返った。
ニノは呆然とシャツの胸元をにぎり締めて俺を見上げてる。

「ニノっ」
「てめえ!離せよっ」

藤島が暴れるから、思わず掴んでた両手を離してしまった。

「大野さんっ…」

ニノの叫び声と、顔にガツンと衝撃が来るのが同時だった。

「ふざけんな!てめえらのせいでっ!」

道路に倒れ込んだ俺の背中やらケツを、藤島が蹴ってきた。

テメエがやったこと棚に上げて…!
反撃しようと起き上がろうとした、その時…

「やめろおおっ…」

ニノの叫び声とガツっと鈍い音がした。
藤島が声もなく、道路に倒れ込んできた。

「うっ…ううっ…おお、のっ…さんっ…」

藤島を殴り倒したのは、ニノだった。
顔中、涙で濡れていた。

「ニノっ…」

思わず立ち上がって、ニノを抱きしめた。

「大野さんっ…」

ニノも俺にしがみついてきた。

「大丈夫か?どっか怪我してないか?」
「してないっ…大野さんは!?」
「大丈夫。あんなの屁でもねえ」

抱きしめたニノの体は、小刻みに震えてた。

「大丈夫だからな…ニノ…」
「うん…」

暫くニノが落ち着くまで待ちたかったが、藤島が目を覚ましたら面倒だ。
リュックからスマホを取り出して、道路に伸びている藤島の写真を何枚か撮った。

その後自転車を取ってきて、ニノの荷物を回収してその場を離れた。

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