• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第18章 こちら、アラシノ引越センター!


☆O☆

その日の午後は最悪の現場だった。
汚部屋に全荷物未梱包。

普通こういうお宅は断って帰るんだけど、お客がどうしてもって粘って帰してくれなくて。

結局、割増料金を貰うことで話がついて、梱包から作業することになった。
でも今は閑散期だから、出ている作業員の数も少なかった。
だから休みになってる作業員にも連絡して、来れるやつは来いってことになった。

幸い、引越し先はそんなに距離が離れていなかった。
だから梱包さえ終わってしまえば、後は早かった。

それでも会社に帰れたのは、20時を回っていた。

「お疲れお疲れ!今日は大変だったな」
「とりあえずジュース買っといたから飲んでよ」

事務所には徳川さんと武蔵さんが残っていた。
あとの事務の人は帰ったのか、事務所はがらんとしていた。

あ、ニノ帰ったんだ。
じゃあ俺も早く帰らなきゃ。
今日はスーツ取りに行って、俺の家に泊まっていくって言ってたからな。

さっさとジュースを貰って帰ろうとしたら、西川班長に呼び止められた。

「大野さあ、明日なんだけど…」

もう、目が。

班長がなんか喋ってるから聞かなきゃいけないのに、目が。

出口から見ると、カウンターと事務所が両方見渡すことができる。
カウンターの外側には、班長や他の作業員が屯してる。
その反対側のカウンターの内側。

そこには徳川さんと武蔵さんが立っているんだが…


手、繋いでるよな…?


俺の視線に気づくと、ふたりはニッコリ笑ってウインクした。

/ 840ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp