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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第18章 こちら、アラシノ引越センター!


ニノの姉ちゃんにもそれは勧められたけど…
いかんせん、面倒くさくて。

とりあえず、貯金を取り返す方に力を入れてもらってる。

「でもさ…大野さん。実家に帰ってないんでしょ?」
「うん」
「それに、さ。これから再就職しても、どこでDVのこと知ってる人に会うかわからないんだよ?名誉を回復しておかないと、これから家族になる人にだって迷惑かけるかもしれない」

それは、ニノの姉ちゃんにも言われた。
考えないわけじゃないんだけど…
今、身近にそういう人がいないから、現実的に考えることもできなくて。

「そりゃ、そうだけど…」
「大丈夫だよ。お金は姉ちゃんがぶんどるから、裁判費用はそこから出せばいいし」
「ぶんどる…」
「俺も、武井から…ぶんどる」
「ニノ…」

ニノはやっと少し顔色の戻った頬で笑ってくれた。

「ここまでやれたんだから、だから一緒に頑張らない?」

よかった。
ニノ、笑ってる。

「なに笑ってんの?」
「いいや…ニノが笑ってんなと思って…」
「え?変な顔してた?」
「ちげえよ…」

変な顔どころか、可愛い顔してんだ。
でもこんなこと言ったら、気持ち悪って思われるだろうから、言えねえけど。

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