第18章 こちら、アラシノ引越センター!
大野さんが急いでシャワーしに行った後…
「不思議だなあ…」
なんで俺はこんなに大野さんになら触れられるの平気なのか考えた。
だって、もうあれ以来…
「二ノー!バスタオル取って!」
「えっ!?今、入らなかった!?」
「えだって、もう洗った…」
「もおう!ちゃんと温まりなよ!」
「え…ええ…?」
バタンとバスタオルをユニットバスのドアの中に放り込んで。その前に座った。
「え、ちょっとニノ…開かないんだけど…」
「だから、温まってきてね?」
これで暫くは出てこれないでしょ。
手に持っていたスマホをポチポチと操作する。
そこには姉ちゃんから連絡が入ってた。
民事での訴訟を前に、前職の件もこちらが提示した示談の条件を飲むという連絡があったということだった。
「さっすが…姉ちゃん」
世界一敵に回したくないや…
「ふふ…」
「なあ、ニノ。もう拭いちゃった…」
「ええっ!?」
もうなんで温まらないのよ…
ガチャっとドアを開けると、濡れたカワウソみたいな全裸の大野さんがこっちを見てた。
「……」
「ど、どこみてんのよっ!?」
「ちんこ見てんだよ!」
「ちっ…み、みるな!!」
ホント…どうして…
大野さんなら平気なんだろ。
あれ以来、人に触られるのが怖くてたまらないのに…