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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第18章 こちら、アラシノ引越センター!


「よ!蒙古斑、大野!」
「まだ取れないか?蒙古斑、大野!」
「だから違いますってば…!」

休憩室に入っても西川さんと武田さんに誂われて。
どうやってもニノみたいにスマートに冗談を往なすことができない。

「わかったわかった。ほら、チョコレート食う?」
「いらにゃい…」
「もお!大野かわいいなあ!」

西川さんにヘッドロックされながら、口にはポッキーを武田さんに詰め込まれるというぎゃくたいを受けた。

だが、休憩室は俺たちを歓迎して大盛りあがり。
嫌とは言えず、されるがままになるしかなかった。

繁忙期中にまとまって休み貰ったのも、本当に気が引けてたしね。

そうこうするうちに、みんな疲れてるのもあって、なんか休憩室が凄い盛り上がりになってきた。

クライマーズハイとかランナーズハイ的なヤツ。

ワイワイガヤガヤ…
藤島さん一派がいなくなってから、本当に男臭い部室って感じで。
休憩室は、気持ちのいい猥雑さがあった。

「ね。児島さん、稲葉さんは?」

ニノが児島さんにじゃれ着くように聞いてる。
それを西川さんも武田さんも微笑んで見つめてる。

なんか…息子と同年代なんだって。ニノ。
それより若い作業員の子はいるんだけど、ニノほどフレンドリーじゃないと言うか。
反抗期の子みたくて、いまいち踏み込めないんだそうだ。

だから今、現場で一番、ニノが可愛がられてんだよなあ…

そのせいもあって、藤島さん一派で無事だった奴らは結構えらい目に遭っている。

「ああ。稲葉さんはこれから戻ってくるんじゃない?それまで、おれんとこのカワイコチャン見る?」
「みるみる!見せて!」

児島さんもニノも俺の顔を見るから、一緒にスマホを覗きに行った。
そこに写ってるのは…

「はぁぁぁ…かわいい…!」
「ほんっともう…天使…!」

あのときの、猫だ。

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