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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第18章 こちら、アラシノ引越センター!


「ニノ……」
「うん……」
「ニノぉ…」
「うん……」

だんだん、大野さんの顔が泣き顔に変わって。

「よかった…ニノ、帰ってきた…」
「大野さん…」

看護師さんが入ってくる頃には、大野さんの顔はびしゃびしゃに涙で濡れていた。

「今、先生呼びますから…」

看護師さんが焦って俺の機械を確認しながら、携帯電話を操作している。

大野さんは鼻水まで出てきて、もうどうしていいかわからなくなってる。

「あの…そこにティッシュの箱あるみたいだから…使って?」
「あ…うん…ごめん…」

ぶぶーっと鼻を盛大にかむと、「ニノの姉ちゃんに連絡してくる!」と顔を真赤にしながら病室を出ていった。

照れちゃったのかな…?

「二宮さん、今、先生来ますからねー」
「あ、はい……」

ちょっと疲れて、目を閉じた。
そういえば姉ちゃん、大野さんに電話番号教えたんだな。

なんか…家族みたい。

そう思ってたら、寝ちゃったみたくて。
次に起きたら、病室の中には家族全員が勢ぞろいしてた。

「あ…おはよ…」
「おはよじゃないわよ!せっかく大野くんが連絡くれたのに…!」
「え…?」

いきなり姉ちゃんに怒鳴りつけられて、どうしていいかわからなかった。

「和也…」

母さんが涙ぐみながら、俺の頭を撫でてくれた。

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