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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第18章 こちら、アラシノ引越センター!


「よかった…目が覚めて…」
「母さん…」

姉ちゃんが、呆れたみたいな顔して来客用の椅子にどかっと音を立てて腰掛けた。
父さんはどうしていいのかわからないって感じで、母さんの後ろに立っている。

「お父さん、なんとか言ってやってよ!こんなとこにバイト来るから、こんな目に遭うのよ!」
「まーちゃん…」

母さんが厳しい顔をして姉ちゃんを止めた。

「あー…なんというか…俺は、和也が無事であればいい…」
「お父さんっ」
「今回は逆恨みだって言うじゃないか…だから、和也はなんにも悪いことはしてないんだから」

父さんはそう言って、俺の顔を見た。
やっぱりちょっと戸惑っているような顔してる。

「父さん…今回『も』、だよ」
「え?」
「今回も、逆恨みだよ……」

父さんと母さんは気まずい顔をした。
姉ちゃんは、チッと舌打ちしてそっぽを向いた。

「だから…ちゃんと職場は選べばよかったのよ…」
「姉ちゃん」
「なによっ!」
「待たせてごめん…俺、やるよ」

暫く病室の中がシーンとした。

「…和也。やっと決心してくれたんだね」

姉ちゃんが立ち上がってベッドサイドまで歩いてきた。
そして俺に手を差し出すと、握手を求めた。

「うん。それと、あと一個」

俺はぎゅっと握手を返し、姉ちゃんの顔をじっと見た。

「なに?」
「頼みたいことがある」

そうだよ。
俺も頑張るから…


大野さん、あなたも一緒にがんばろうよ。



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