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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第18章 こちら、アラシノ引越センター!


話を真剣に聞いたせいか、その後は長く眠った気がする。
気がついたら、部屋には誰もいないようだった。

もうおなじみになった、俺についているであろう機械の音が規則正しく聞こえてくるだけだった。

「ふぅ…」

ちょっと驚いた。
誰かいたんだ。

「ニノ…まだ目、覚まさないの…?」

ボソボソと聞こえてきた声は、大野さんのものだった。
お見舞い…来てくれたんだ。

「早く帰ってこいよ」

帰ってこいって…そう言われても、俺にはどうにもできなくて…

「俺、寂しいよ。ニノ…」

え…?
寂しい…?

「おまえと…話せなくって、寂しいよ」

大野さん…

「たくさん、おまえに話したいことあるのに……」

大野さん…大野さん…!

「もう、今日は大晦日だぞ…?」

え…?
大晦日…?

もうそんなに日が経ったの?
数日は経っているとは思ったけど…
改めて大晦日っていうのを知ると、随分寝ているような気がした。

「早く起きねぇと…冬休み遊べないじゃん」

なんだか寂しそうな声が聞こえた。

そうだ…
大野さんは正月実家には帰らないって言ってたから、それなら遊ぼうって誘ったんだった。

俺の家でゲームとかしようって。
年越しも一緒にして、初詣も一緒に行こうねって。

約束してたのに…

「あ、そうそう」

ごそごそと服を探るみたいな音がした。

「やっぱさ。俺…元嫁に嵌められてたよ」

何か人の言い争っている声が聞こえた。
どうやらスマホで何かを再生してるようだ。

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