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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第18章 こちら、アラシノ引越センター!


徳川さんや大野さんを追い出すように部屋から出してしまうと、姉ちゃんは興奮した口調で引越屋全体の悪口を言ってる。
それを母さんは溜息を付きながら聞いてるようだ。

俺、どうしたんだっけ…
全然思い出せない

それに、目が
どうしても開かない

「どうせあいつら脳まで筋肉でできてるんだわっ」
「まーちゃん…失礼なことばっかり言ってるんじゃないわよ…」
「だって母さん!」
「でもあの徳川さんって素敵ねえ…」
「う…まあ。あの人は脳筋には見えなかったけどぉ…」
「やっぱり支社長されてるだけあって、落ち着いているし、なんかいい匂いしなかった?」
「う…まあ。したかもしれない…」

母さんちょっと、ミーハーなんだから…
確かに徳川さんは素敵なナイスミドルだけどさ。

姉ちゃんは相変わらずだなあ…
素直に素敵だったって言えばいいのに。

もう頼むから大野さんには優しくしてよ。
あの人、冷たくされると硬直しちゃうみたいだから。

俺まで嫌われたらどうするんだよ。


それから姉ちゃんと母さんは、呼ばれて部屋を出ていった。
呼びに来た人を、姉ちゃんは「看護師さん」って呼んでた。

どうやらここは病院のようだ。
それはわかったんだけど…

俺、どうして寝てるんだろう。
さっき救急車って言ってたけど、そんなの乗った記憶もなかった。

ざわざわと遠くの方で人がいる気配はするけど、部屋の中は静かで。
何もヒントになるような音が聞こえてこなくて。

途方に暮れた。

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