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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第18章 こちら、アラシノ引越センター!


「大野くん」

武蔵さんが俺の肩に手を置いた。
顔をあげると、武蔵さんは頷いた。

「救急車が来たら、一緒に乗り込んで行ってくれるか。業務だから時給は心配しなくていい。それで病院がどこになるか連絡くれ。後で俺か支社長が行くから。それまで頼む」
「あ、はい…」
「それから警察にはまだ…」
「…え?警察はだめなんですか?だって…」
「大方、アイツラがやったことだろうとは思うが、すまん!大野くん!今回は事情を先にアイツらに確認させてくれないか…」

俺に謝ることじゃねえだろ……

「大野くん…」

無視してたら、武蔵さんの声がちょっと焦ったものになってきた。

「二宮くんの怪我はちゃんと補償させてもらうから、だから…」

イラッとした。

「だから?だからなんだっていうんです。ニノは怪我してるんですよ?頭打ってるんですよ?後遺症とか残ったらどうするんですか?バイトだからどうでもいいってことですか?」
「いや、決してそういうことじゃ…」
「それに!」

びくっと武蔵さんの肩と眉毛が跳ね上がった。

「…謝るなら、俺じゃなくニノにしてください…」
「あ、ああ…」

後から考えたら、大きな声出して悪いことしたと思った。
でもこのときの俺は、腹が立って仕方なくて。
悪いのは藤島さんたちなのに。
武蔵さんに八つ当たりしたんだ。

「あ、救急車来た!」

社員さんが後ろで救急車を誘導している。
サイレンの音がだんだん近づいてきて、俺たちの後ろで急停車した。

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