第18章 こちら、アラシノ引越センター!
3人の後輩が、なんと俺の一人暮らしの狭い部屋に遊びに来るという。
金曜日だし、鍋をしながら家呑みしようということになった。
中丸と山田はまだ仕事があるっていうことだったから、菊池と二人で先に買い出しに行って、部屋で鍋を作って待っていることになった。
『うっひゃー!俺、実家ぐらしだから一人暮らしの家ってなんかドキドキするっす』
『ドキドキするとこ間違えてるだろ…おまえ…』
会社に居るときと違って、菊池は結構はしゃいでて。
最寄り駅についてスーパーで買物してても、それが新鮮なようだった。
『ここのスーパーいいですね。安いですね』
『え?おまえ買い物するの?』
『…すんません。雰囲気で言いたかっただけっす』
『ぶっ…なんだよそれ…』
そのはしゃぎっぷりが面白くて。
ずっと帰り道、笑ってた。
『重いから持ちますよ!』
『大丈夫だよ』
『二宮さん、時々左手痛そうにしてるから。このくらい持ちますよ!』
『え。なにそれ惚れる』
『無理っす。俺、そんな趣味ないっす』
『惚れてないのに振られた』
『惚れろよ!そこは!』
そんな事を言いながら、俺のアパートの近くまで来た。
鍵をカバンから出していたら、スマホが鳴った。
『あ、山田か中丸かな』
『腕ちぎれるから家いきましょう』
『ぶっ…だから無理すんなって言っただろ』