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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第18章 こちら、アラシノ引越センター!


『…いえ、そういうことじゃ…』
『じゃあどういうことなの?』
『…あの、これは僕が今やってる案件で…武井さんから言われた分じゃ…』

そう言うと、武井さんはこちらに顔を向けた。
笑顔なのに目が笑ってなかった。

『わかってるよ?そんなこと。だからグラデーションね?』
『…ご相談をさせていただきたかったんです』
『だからグラデーションにしてって言ったでしょ』
『だから相談…』
『俺はグラデーションがいいの』

言葉が通じない。

しかもこの人、ニヤニヤ笑ってる。
…絶対わざとだ。

そう思ったら、すっ飛んでいった思考が戻ってきた。

『…わかりました。主任にも相談してみます』

やっと指導係から離れて独りで仕事を任せて貰えたのに、なんだかこういう言い方をされて悔しかった。

『オイ!なんでそうなるんだよっ…』

武井さんは俺の左腕を掴むとねじりあげるようにした。
手に持っていたタブレットが、鈍い音を立てて床に落ちた。

『痛っ…』
『なんで主任なんだよ!指導係の俺の言う事は聞けないってことなのかよ!?』

そこでもみ合いになったんだけど、武井さんの俺の腕を掴む力はすごく強くて。

そういえば武井さんは学生時代は十種競技の選手だって言ってた。
俺は運動なんて小学生の時の野球くらいしかしてないから、全く敵わなかった。

「おい!武井!何してる!」
「二宮くんっ…どうしたの!?」

人が止めに来るまで武井さんは俺の手をひねり上げてた。

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