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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第18章 こちら、アラシノ引越センター!


えーと…?
なんで名前で呼び合ってるのかな…

「ああ、ごめん。こいつとは幼馴染で…」

徳川さんが、ばさっとパーマの掛かった前髪を指でかきあげた。そのままにやりと笑って武蔵さんの方を見た。

「うっそだろ…言っちゃう?それ…」

普段は上品なナイスミドルが、ちょっとぶーたれた顔でうっそだろとか言うとびっくりすんだけど。

「別に隠すようなことじゃねえだろ?」
「まあそうだけど…」

ゴホンと咳払いをすると、武蔵さんは苦笑いしてこちらを振り返った。

「ま、そういうことなんだ」
「…幼馴染同士で同じ会社に入ったんですか…?」
「いやいや。俺と翔は最初は別々のとこで働いてたんだけど、偶然再就職したら、同じ会社に居たんだよね」
「そうそう。確か潤とは高校卒業してからは全然会ってなかったんだよな」
「たしか…10年以上ぶりだったよなあ?」
「お互い三十路入ってたよね。たしか」
「だからさ最初は生活のためにつなぎでバイトと思って入ったのに、ずるずる正社員になってしまって…」
「って、潤!支社長がそういう言い方すんなよ!」
「って、翔!支社長にそういう言い方すんなよ!」

なんか…上司だし年上のひとだけど…
おもしれえ。

「仕事が面白いから、っていうのが抜けてたね」
「最初からそう言いなよ…」

支社長がバックミラーを直しながら、ミラー越しに俺を見た。

「まあ、そういうわけで、就職してみたらたまたま幼馴染がいたんだよ」
「へえ…そういうこともあるんですね」
「ほんと、東京広いし人も多いのに、この確率ったらないよね」

武蔵さんは苦笑いすると、俺のほうに少し顔を向けた。

「大野くん。今日は二宮くんと組んで外の作業に行ってもらうから」
「あ…え?そうなんですか?」

驚いた。昨日聞いた話だと、バイトはまとめてゴミコンテナの整理だって聞いてたから…

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