第18章 こちら、アラシノ引越センター!
それから、3人でいろいろと話しをして…
仕事中にはできないような話とかもして。
なんか西川さんと、大野さんとの距離が近づいて、嬉しかった。
ずっと、働けるってわけじゃないけど。
俺にはやっぱりガテン系向いてないから…
でも、短い間でも働いてる間、快適に過ごせたら、それに越したことはないし。
ここで出会う人から、なんらかの学びが得られたら、それは最高だし。
「じゃあ、そろそろ会場行くか…」
西川さんが腕時計を見て、立ち上がった。
「あ、あの、ごちそうさまでしたっ」
「ごちそうさまっす…」
会計を済ませて、駐車場まで歩いていく大きな背中に声をかけると、ぐるっと西川さんは振り返った。
「今日、荒れる奴が居たら、すぐ帰っていいからな?無理だけはすんなよ?」
「はいっ…」
やっぱ、リーダーになっていくひとって、違うんだなあ。
俺にはこんな細かい気遣いできない。
こういうことまで気が回る人に…なりたいなあ…
そこから車で5分ほどの会場に到着した。
中に入ると、すでにうちの会社の作業員で、店の中は一杯で。
小さな居酒屋を、借り切っての忘年会だ。
これなら、もしも暴れるやつが出ても、他のお客さんに迷惑はかからないからかな?と思った。
いや、店には迷惑だけども。