第18章 こちら、アラシノ引越センター!
やっぱ…大野さんおもしろいな…
感覚が、普通の人と違うっていうか。
でも、俺は好きだなと思った。
「…しょーがねえやつ…」
西川さんは笑いながら、灰皿に置きっぱなしで火が着いたままの、大野さんのタバコをもみ消した。
「ニノちゃんも、遠慮せず吸いなよ」
「あ、はい…」
ちょっと緊張も解けたから、ケースからアイコスを取り出して加熱しはじめた。
机に突っ伏してた大野さんが顔を上げた。
「こたつ、あちい…」
笑いすぎて汗をかいてる。
足を掘りごたつから出すと、正座した。
「西川さん…」
「んー?」
酒蒸しの三つ葉を避けながら、西川さんが顔を上げた。
「俺、今までこの仕事が好きだ、なんて思って働いたことがないから、羨ましいです」
「お、おう…」
「…短い間になるかと思いますが…これからもよろしくお願いします」
そう言って、ペコリと頭を下げた。
俺もアイコスを置いて、慌ててこたつから足を出して、正座して頭を下げた。
「ちょ、ちょっ…ふたりとも、やめなよ!」
「俺も…そういうの、素敵だなって思います…」
そう言って西川さんの顔を見たら、みるみる真っ赤になった。
「よ、よせよ!照れるだろうが…」