第18章 こちら、アラシノ引越センター!
「そうなんですよね。大野さん、なんかそういうとこある…」
「それって…俺が天然ってことと関係ある?」
「ある…かも…」
そう言ったら、ますます疑問顔になっていくのが面白くて。
「大野くん、自分が天然だって認めたくない?」
西川さんが笑って聞くと、大野さんはコクンと頷いた。
「ぶーーーーっ…て、天然の人は、絶対自分が天然だって認めないからっ…大野くん、天然っ…!!」
西川さんに太鼓判を押されて、大野さんは呆然とした。
「俺…天然なんだ…」
別になんか爆発的に面白いこと言ってるわけじゃないのに。
なんでこんな面白いんだろ…
西川さんは、おしぼりに顔を埋めて笑いを堪えてる。
「くくく…お、おもしれえな…」
しばらくヒーヒー言ってたけど、収まったら西川さんもおしぼりで顔を拭いた。
「やべ…あさり臭え…」
「あ、おしぼり貰いましょうか」
「いい。自分で頼む」
そう言うと、後ろの襖を開けて、おしぼりを頼んだ。
「俺さぁ…いくらつなぎでも、バイトでも…こうやって縁があって一緒に働いてる、仲間だからさ…」
突然、なんか熱く語りだした。
「そんな仲間が、不愉快な思いしてたり、暴力振るわれてるなんて気づかなくてな…不甲斐ない」