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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第18章 こちら、アラシノ引越センター!


国道沿いの『甲州屋』って看板が出てる居酒屋に入った。

「…居酒屋…?」
「お茶じゃなかったんですか…?」
「いや、流石に飲まねーよ?」

ファミレスとか、タバコ吸えねえしなって笑ってる。
ああ…西川さん吸わないのに、俺と二宮くんは吸うから、気を使ってくれたのかな。

「すいません。わざわざ…」
「いいって。俺が無理やり連れてきたんだし。ま、ちょっと話も聞かせてもらいたいしね」
「あ」

二宮くんと目を合わせた。
あの件かな…

「よ!奥、空いてる?」
「あ、西川さん、いらっしゃい。空いてるよ!」

カウンターの中から、大将らしきひとが笑顔を見せる。

「じゃあ使わせてもらうね」
「はーい。きょうは、3名さん?」
「おう」
「3名さん、お通しー!」

いらっしゃいませーとカウンターの奥から声が聞こえてきた。

「灰皿も頼むわ」
「へーい」

西川さんの馴染みの店らしく、店の奥にある小さな個室にすんなりと入れた。
掘りごたつの部屋で…つうか、足を入れてみたら本当にこたつで暖かかった。

「わあ…こたつなんて久しぶりに入った」

二宮くんが嬉しそうに言うと、西川さんも嬉しそうに笑った。

「ほんと、ニノちゃん可愛いな」
「えっ…えええええっ…」

その時、ふすまが開いて店員さんが現れた。

「いらっしゃいませー。こちらおしぼりとお通しねー」
「あ、注文いい?」

なんか仰け反るほど驚いてる二宮くんを尻目に、西川さんは次々とお店のひとに注文してる。

「飲み物、烏龍でいい?」
「あ、はい」

俺が返事をしても、隣りに座ってる二宮くんは黙り込んでて。

「…どした?」

ちょっと肘で突いたら、はっと我に返った。

「あ、え?なんですか?」

なんかちょっと、様子がおかしかった。

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