第18章 こちら、アラシノ引越センター!
忘年会の日。
クリスマスも過ぎて、年末繁忙もちょっと落ち着いた27日。
その日は、東京西支社一丸となって、作業を17時までに終わらせた。
でも忘年会の開始時間は、余裕を持って20時にしてある。
なんか余裕取りすぎじゃね?って思ってたんだけど…
「いやあ…今年は、順調に行って良かった。毎年、忘年会の日ってなんらかのトラブルがあるんだけどさ」
班長の西川さんの運転する車で、忘年会会場に向かっている。
なぜか後部座席の俺の隣には、二宮くんが座ってる。
「そういうものなんですか…」
二宮くんが言うと、西川さんはガハハと笑った。
「多分みんな、早く終わらせて忘年会やるぞ!って気合い入れすぎちゃうんだろうけどさ」
西川さんは、なんだかご機嫌で買ったばかりだという新車のベルファイアを運転している。
「ん~…ちょっと早いから、どっかで茶でもする?」
「あ、はい」
まだ時間が早いから、一旦家に帰ってシャワーでもしようかと思ったんだけど、ロッカールームの出口で西川さんが待ち構えてて、捕獲されてしまった。
同じタイミングで出てきた二宮くんと一緒に、ベルファイアに押し込まれたってわけで…
こうなったら、帰りますなんていえなそうだった。