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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第18章 こちら、アラシノ引越センター!


一体何が起こったか分からなくて。
頭が真っ白になって助けに飛び出せなかった。

「二宮くんっ…」

それでも立ち上がって、車道で倒れている二宮くんに駆け寄ろうとした瞬間、クラクションの音が響いて、車が急停車した。

「危ないっ」

間一髪、二宮くんの目の前で車は停まった。

「え…うそでしょ…」

児島さんが座ったまま呆然としていた。


車の運転の人も、自転車の人もいい人で…
大騒ぎにはならなかった。
幸い、誰にも怪我がなかったので、警察を呼ぶこともなくそのまま解散となった。

二宮くんは気の毒なくらい、頭を下げて謝ってた。

しかし、こういうのは後でクレームが入ったりするから、ちゃんと上には報告しておかなきゃいけなくて。
児島さんは、自転車の人と車の人の連絡先を聞いて、支社長に電話してた。

休憩時間はとっくに終わってたんだけど、後から引越先に来たお客さんに説明してちょっと伸ばして貰った。
その交渉は俺がやったんだけど、なんとかわかってくれて、助かった。

「…すいませんでした…」

部屋にいるお客さんに説明してから、植え込みに座り込んでる二宮くんのとこに戻った。

児島さんはまだ、電話している。

「いや…いいんだよ…」

なんかちょっと涙目になってて。
気の毒になった。

「気に、すんなよ」
「でも…」
「なんか、あった?」
「…え?」
「ボディタッチ、嫌だったとか…?」
「…い、いえ。そうじゃなくて…虫が急に…」

なんか、明らかに言い訳してる感じだったけど…
あまり深入りされたくなさそうだったから、それ以上は突っ込まなかった。

「まあ、これ終わったら、JDだし?元気出せよ!」

児島さんみたいなこと言ってしまって、ちょっと後悔した。

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