第16章 BOY【O side】EP.9
「さぁ…と…」
甘ったるい声を聞きながら、また腰を突き上げた。
「ひゃっ…あっ…気持ちいいっ…」
和也を掴んだ手を動かしながら、ひたすら腰を打ち付けた。
「さとっ…も、っとぉっ…」
「和也…」
汗がばかみたいに出てきて、目に入る。
痛いんだけど、やめられなかった。
愛おしくて。
胸にいっぱい、愛おしいが詰まってきて。
ぎゅっと和也の細い体を抱きしめながら、それがちょっとでも…和也に伝わればいいなって思った。
「あ…ぁ…和也…」
「さとぉ…あいしてる…」
「ん…」
よかった。
伝わってるみたいだ。
「愛してる…和也…」
ゾクゾクが、腿の付け根から這い上がってくる。
「和也っ…もうっ…」
「智っ…来てぇっ…」
頭の中、真っ白になって。
ああ…しあわせだぁ…
和也が短い悲鳴みたいな声を出して、俺に向かって精液をぶっ飛ばしてきた瞬間、俺も和也のなかで弾けた。
冬なのにびっしょりシーツが濡れるほど汗かいて…
あんまり汗をかかないのに、和也も汗まみれになってて…
息が苦しかった。
でも和也は俺の頬を両手で挟んで、俺の顔を覗き込んできた。
「ん…?」
「さと…」
「どうした…?」
「もう一回」
若いって…素晴らしい