第16章 BOY【O side】EP.9
夢のような…夢みたいな…
幸せな、こいつらを
俺はずっと、見ていたい
「…ねえ、智…」
「ん?」
全部終わって…
時間は午前10時になっていた。
クタクタになって立てなくなってしまった和也をベッドに運んでいくのに抱っこしてやった。
潤と翔が、久しぶりに意識を飛ばすまでイキまくった雅紀を風呂に入れてるから、その間ベッドで和也を寝かせてやることにした。
まあもう…よくもまあ、あれだけ盛るもんだ。
つっても、俺はじーっとあいつらを見てたんだが、それがどうも良かったようで…
潤なんか「智の監督プレイ」とか言って、またやろうねとか言ってきやがった。
阿呆か。ボケが。
ちんこぱんぱんだっつーの。
「どした?」
「なんかね…翔ちゃん、初めてだったんだって…」
「え?」
「だから…挿れるのが初めてだったって…」
「あ。まじで?童貞だったの?あいつ」
「…そうみたい…」
ちょっとシュンってしちゃってる。
寝室に入ってベッドに寝かせると、腕枕してやった。
「それが、どうしたんだよ?」
「だって…俺で良かったのかなあ…」
「そりゃ、いいに決まってんだろ」
「え?」
「おまえだって、翔の恋人なんだからな?」