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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第16章 BOY【O side】EP.9


「わ…」

和也がびっくり顔のまま、俺を見た。
それから、破顔した。

世界一、嬉しそうな顔だ。

「くふふ…」
「え…?」

翔はちょっと戸惑った顔をして、そのまま動きを止めた。

「嬉しいっ…」

和也は翔にがばっと抱きついた。

「うわわっ…」
「翔ちゃんが、俺にそんなことしてくれるなんて…とっても嬉しい!」
「え?え?」

ちょっとは…俺たちに心開いてくれたのかな…

翔はいつも潤には大胆な姿を見せるけど、俺たちの前に出るとカチコチになって無愛想になっちゃうんだよな…

でも…今の顔…
なんて…かわいいんだ。

「…もっと…俺に、して?」
「…え…?」

和也が翔の顔を覗き込んだ。

「…俺に…入れたくない…?」

誘惑するように、じっと翔の目を見てる。
ごきゅっと、翔が生唾を飲み込んだ。

「…い…れたい…」
「ふふ…じゃあ、もっと俺を気持ちよくして…?」
「和くん…」
「来て…翔…」

おお…俺どうすんだよ…

後ろではもうかなりハードなやつが始まってて…
前ではかわいく啄むようなキスが始まってて…

俺ひとりかーい!

「ま…いっか…」

ダイニングテーブルの椅子をちょっと引っ張って。
邪魔にならないよう隅っこで座った。

俺が集めたどんな作品より…
エロくてしあわせなもん…見せてもらおうじゃないか。

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