第16章 BOY【O side】EP.9
「ほら…やっぱり一番若いんだから…元気じゃん…」
手錠を着けたままの手が、翔の履いてるスエットの中に突っ込まれてる。
「か…和くん…」
「うん…いいよ…気持ちいい…?」
「ん…」
翔のほっぺたが、赤くて…
それを見てる和也ももう、顔が赤い。
くそ…
後ろを見ると、雅紀は潤のズボンを刷り下げて咥えこんだとこだった。
「…展開はええよ…」
テーブルの逆っかわに回り込んで、和也の腕を引いた。
「え…?」
きょとんと俺を見上げる和也にちっちゃな鍵を見せてやったら、慌てて両腕を差し出してきた。
「智…」
うるうるしてる和也の目と、きらきらしてる翔の目が俺を見上げている。
うーん…さすがにちんこはふたつねえからなあ…
どうしようかなあ。
なんて考えながら、手錠の鍵を外してやった。
「痛くねえか?」
「ちょっと…痛い…」
テーブルの上に素っ裸で座ってる和也は、手首を擦った。
横座りして、なんか妙に色っぽい。
和也の後で、翔が体を起こして。
そのまま和也の背中に吸い付くようにキスをした。
「ひゃっ…」
びっくりした和也が後ろを向くと、翔はいたずらっこみたいな笑みを浮かべた。