• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第16章 BOY【O side】EP.9


潤がすごい勢いで風呂から上がってきた頃、朝食も出来上がった。

「智ー、寝室のふたり起こしてきて?」
「ういー」
「潤も、もうご飯だから服着てきなよ」
「ううー」

俺は寝室にあいつらが立てこもってるから、着替えらんないんだけどな…

寝室の二人に朝飯だって声を掛けた。
でも返事がない。

「ん…?」

物音も聞こえない。
…ってことは…
ドアを開けたら、やっぱりふたりとも寝てた。
バスローブを着たままで、羽毛布団の上で眠っている。

「おい…いいことするんじゃないのかよ…」

まあ、若い頃って眠いからな。
いくらでも寝れるからな。

「飯だぞ。おい」
「んにゃ~…」
「もうなんも出ないよぉ…」
「朝出すのはクソだけにしとけ。起きろ!」

がしっと羽毛布団を掴んで、ベッドから落としてやった。

「ひどい…」
「ほんとひどい…」

ぶつくさ言われながらリビングに戻ると、これまたバスローブ姿でソファーに座ってる潤が、まだむくれてる。
…めんどくせぇなぁ…

「あ、潤くんおはよ」
「…おはよ…」
「翔ちゃんお風呂に入れといたからね?」
「…ついでにおまえのマグナムも挿れたんじゃねえの?」
「えー?こんな短い時間で終わるわけ無いじゃん?」

和也、今日は朝から戦闘民族みたいだ…
こっちもめんどくせぇ…

「はいはい…もういいから、食べちゃって?」

雅紀がテーブルの上にちゃっちゃか飯を載せていくから、遠慮なく食うことにした。

「いっただきまーす!」

/ 831ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp