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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第16章 BOY【O side】EP.9


そろそろと3人でベッドまで歩いていった。
部屋の隅に置いてある棚の上には、潤が骨董市で買ってきたとかいう、ステンドグラスのルームライトがあって。
その光が、ベッドの上を照らしている。

羽毛布団は床にぶっ飛んでて、その周りには脱ぎ捨てたパジャマやら下着やらが散乱している。
ベッドの上のふたりは、毛布一枚を仲良く被って素っ裸で抱き合って眠っている。

「…相当激しかったんだな…」
「疲れて寝ちゃったんでしょ、これ…」
「さすが若いなあ…」
「ジジくさい事言わないの」

カメラ持ってくればよかった。
そう思ってたら、和也が毛布をそろっと持ち上げた。

「あ、おまえ…」
「ちょっとニノちゃん…」
「だって…もしかして挿れたまんまかなと思って…」
「んなわけねえだろ…どんなロボットちんこなんだよ」
「えー…だって、挿れたまんま死にたいって小説なかったっけ?」
「失楽園ね。でもそんなの無理だから…人体の構造的に…」

なんて小さい声で言ってたら、翔が目を覚ましたようだった。

「あう…」

驚いて声もでないようだった。

「あら…ごめんね?起こしちゃた…?」

雅紀が微笑んで、翔の頬に手を伸ばした。

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