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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第16章 BOY【O side】EP.9


興味津々のガキどもと、ニヤけ面のおっさんに見られながらの晩飯は苦痛だった。

「俺を見るな」
「えー?なんで?今日もカッコいいよ?」

和也が茶化すと、潤もすぐに乗っかってくる。

「そうそう。今日もいい男だよ?智」
「よっ!大統領!」

雅紀のクソ寒い合いの手はご愛嬌だ。

「あ…う…」

翔はまだこのノリにはついていけないらしい。
モゴモゴしながらも、でもなんか言おうとしてる。

「翔はまだ乗らなくていいからね?」

雅紀が愛おしそうに、翔の口についてるバケットのかけらを指で取ってやる。

「う、うん…」
「ぶぶぶぶぶ…さあ、早く食べちゃいな…」

いちいちリアクションが初々しくて、雅紀には可愛くてしょうがないみたいだ。

「そうだぞお。このスペアリブは昼間っから雅紀がコーラに漬け込んでちゃんと仕込んだ絶品なんだからな」
「コーラ…?」

コーラとスペアリブがどうしても翔の頭の中では結びつかないらしい。
そのハテナ顔がまた可愛くて、潤も和也も笑いをこらえて下を向いてた。

「早く食わねーと、速攻で寝るぞ」
「あー!智、待って待って!」
「やべえ…翔、これ食べな?」
「う、うん…もごもご…」
「ああ…そんな口に頬張って…リスみたい…」

5人の食卓は賑やかで…

「智はもういいの?」

雅紀がスペアリブの皿を指差すけど、もう腹いっぱいじゃい。

「ぐえーっぷ…」
「汚い…もお…」


胸も…いっぱいじゃい

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