• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第16章 BOY【O side】EP.9




でもさ…残念
和也はさ

俺たちの恋人だから

そして、和也の一番は…俺だから
雅紀の一番も俺だけど

あれ…?俺の一番は……誰だ?


ま、なんでもいっか…


だって今は、潤も翔も俺たちと恋人なんだもん


5人でいる


ずっといる



それでいいじゃん




「智ーっ!またこんなとこで寝て!」

雅紀の怒鳴り声で目が覚めた。
俺はローテーブルとソファの間の床で寝ていた。

「あれ…?いつの間に…」

狭い中で体を起こしたら、雅紀に腕を引っ張られて立ち上がらされた。

「まだ眠ぃ…」
「もお!おばかなんだから…翔ちゃん来たよ?」
「え?翔?」
「なんか、妹ちゃんが弟くん連れて、近所のお友達とお泊り会なんだって。だから、翔ちゃんこっちで今日寝るって」
「え…?まじで?」

さっきあんなに…和也が気を揉んでたから…
神様が、翔を連れてきてくれたのか?

リビングにちょうど翔が入ってきたとこだった。
潤が嬉しそうに翔の手を引いてる。

「入って入って…」
「う、うん…」

キッチンに立ってる和也は、それを嬉しそうに眺めてた。

「翔ちゃん!晩御飯は?」

寒さでちょっと頬と鼻の頭を赤くしてる翔は、マフラーに半分顔を埋めたままこっちを見た。

「ま、まだ…」
「そっか!俺たちもまだだからさ、一緒に食べようね?」

雅紀は言うと、走ってキッチンに戻っていった。

潤はそんな背中を見送ってから、翔の顔を覗き込んでニヤリと笑った。

「雅紀も、翔のこと丸々太らせる気だ…」
「も、もう…バカ…」

/ 831ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp