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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第16章 BOY【O side】EP.9






「翔ちゃんの弟くんは小学生だし、妹ちゃんは…まだまだ学生だもんね…」
「ああ、そうだな。俺とか雅紀が後見することはできるけど、家の中のことは翔がやっていかなきゃならないし…まあ、翔も未成年だけどもね。でも…まだ一緒に住むのは無理だな」
「うん…」

和也は俺の体の上で、うじうじしてる。
こういうのも、珍しいからもっと可愛く感じてしまう。

「うりうり…」
「やめろよお…」

ぐりぐりと頭を撫でくりまわしてたら、食材の買い出しに行っていた潤と雅紀が帰ってきた。

「ただいまー」
「お、おかえり」
「寒かったぁ…なんか温かいものいれよっか?」
「あ、俺やるよ?」
「いいからいいから、潤は座ってて」
「うん。ありがとう。雅紀」

雅紀はマフラーを外しながら、キッチンの方に歩いていった。
潤もキッチン横の部屋に、コートを脱ぎに入っていった。

「潤くん…寂しいかな…」
「なんで?」
「だって…翔ちゃん居ないから…今日は…」

週末で…仕事も休みだから、翔は今日は家に来る予定はなかった。
こつんと頭を叩いておいた。

「ばーか。俺たちがいるだろ?」
「あ…そっか!」

がばっと体を起こすと、俺の体の上から降りていった。

「…まあ、西島は居ないけどな…」
「え?なんか言った?」
「なんでもね」

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