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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第16章 BOY【O side】EP.9


なるべく和也にも、勉強を新たにさせることはしたけど、いつも通りに過ごすよう言っていた。

「なんでいつも通りにしなきゃいけないの…?」
「ん?」

撮影休みの日に、リビングでゴロゴロしてた。
雅紀はこの前まで撮影してた分がオールアップしたから、編集作業にはいっててリビングには居なかった。

潤はキッチンの横の寝室で、眠ってる。

ローテーブルで勉強してた和也は、疲れたみたくて。
テーブルに肘を付きながら、ソファで寝転がる俺を見上げていた。

「…そうだなあ…」

和也は不思議そうな顔で俺を見てる。

「昔、な…雅紀が売り専ボーイやってた時期があって…」
「え?売り専ボーイって…」
「飲み屋で働きながら、体売ってたんだよ」
「え…デリの他にそんなこともやってたの…?」
「まあ…生活するために、な…その頃、俺、日本に居なかったし。どうして雅紀がそうなったかは、そん時は知らなかった」
「え?」
「まあ、後から聞いたら西島に振られたショックでおかしくなってたらしいんだがな…。帰国したら、雅紀すげえ状態になっててさ…」
「…松本みたいになってたってこと…?」
「そ。だから、またその時から一緒に暮らし始めたんだよ」

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