第14章 BOY【A side】EP.7
「だぁいじょうぶだよぉ…」
ぐいっと智の体を引き寄せると、耳元で囁いた。
「今日はゆっくりと蕩けさせてあげるから…」
ついでに、ふぅって耳に息を吹きかけたら、一瞬だけ、くにゃって智の体から力が抜けた。
「ふふ…いい子…」
「ば、ばかっ…耳弱いの知ってんだろっ!?」
「知ってる知ってる…」
耳どころか…智のことは、体の隅々だって知ってるよ。
「や…やめろって…」
「いいから…ほら、力抜いて…?智…」
「ま…さきぃ…」
襟足から漂ってくる智の甘い匂いを吸い込みながら、布越しに後ろの口とその周りをゆるゆると揉んで。
時々玉もぐりぐりとしてやるんだ。
智、これが好きなんだよね。
「ん…も、ぉ…」
ほら、もう腰を俺に押し付けてる。
少し身体を起こすと、上気した顔で俺を見つめる。
「いいでしょ…?智が欲しいの。俺…」
「もう…ここまでやっといて、いいもくそもねえだろ…」
苦笑いしながら、大胆にシャツを脱ぎ捨てた。
「して…?雅紀…」
「ん…」
俺の汗で張り付いてるシャツのボタンを智の指が外していくのを眺めてたら、寝室のドアが開いてるのが見えた。
ちらりとニノちゃんの影。