第14章 BOY【A side】EP.7

智が愛した、あの人のお陰なんだから…

抱きついてる智から、甘い体臭を感じた。
こんなときなのに、その匂いは体を疼かせた。
抱きしめていた腕を解いて、シャツ越しに智の脇腹に手を這わせる。

「…雅紀…」
「ん…？」

ぶるりと震えるのを感じて、シャツの中に手を入れて。
そのままゆっくりと智の肌を手の平で味わう。

「な…にしてんだよ…」
「愛撫」
「ばかじゃねえの…」

声が小さくなって、濡れてるくせに。
そんな事言うから、カーキのコットンパンツに背中から手を入れて、ボクサーパンツの上から割れ目に指を滑り込ませた。

「あっ…ま、てっ…」
「やだよ」

智は窮屈なボトムを履くのを嫌うから、すんなりと手は動く。
割れ目から更に指を奥にねじ込んで、やっとそこに辿り着く。

「雅紀っ…」
「動くなよ」

ジタバタし始めたから、片手にぐっと力を入れて動きを封じた。

「さ、さわんなよっ…」
「やーだねっ」

柔らかい布地の上から、その口をぐりぐりと刺激してやる。

「暫くヤッてねーんだからっ…やめろって！」
「そぉだよねぇ…ニノちゃん来てからさっぱりとネコやんなくなったもんねえ…」
「い…いけないかよ！いてえって！肛門壊れんだろ！」