第14章 BOY【A side】EP.7
俺と智は、施設で育ってる。
虐待を受けて保護された俺と、親の居ない智。
智は年上だから、あまり接点はなかった。
俺が中学に上がるという年。
智がなんと養子として引き取られるという。
それまで里親に引き取られるやつは居たけど、なんと養子になるんだと。
普通、こんなに育った男子って養子で引き取られることは無い。
人気?があるのは、幼稚園児から下。
全く誰の手垢もついてない、人形がいいんだ。
孤児で親がわからない(いない)のがいいって言ってるって、噂で聞いた。
なんだ。智の養親、奴隷がほしいんだ。
智、お気の毒だなって思った。
それでも嬉しそうにしてる智を見てると、なんだか嫉妬みたいな感情も芽生えて。
もう洋服を取り合うこともしなくていいし、持ち物を年上の連中に取られることもない。
お腹いっぱい、美味しい飯が食えるんだ。
…先生のくっさいチンコ舐める必要も、ないんだ。
なんつーの。
性的虐待?
そういうの、すごいうちの施設はあった。
男は女の職員のマンコ舐めさせられる。
女は男の職員のチンコの処理させられる。
ちょっと顔の造作がキレイなやつには、地獄だった。
俺は、ホモだって親が職員にバラしたから、最初から男の職員のターゲットだった。
俺も智も、小さい頃は可愛い顔してたからね。
地獄だった。