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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第13章 BOY【N side】EP.6


「そうなの…?」
「まあ、たまたまなんだよね」
「へぁ?」
「たまたま好きになるのは、男ってだけ」

振り返って、ぶっさいくな顔でウインクした。
できないんならするなよ…

「ふうん…そっかぁ…」
「まあでも、俺も智も感覚がちょっとおかしいからさ。これが普通だとは思わないでね?」
「誰がおかしいって?」

リビングのソファでぶすーっとした顔で智が待ってた。

「んふふふ…なんでもない。ほら、見て?」

ぐいっと俺の手を引いて、智によく見える位置に立たされた。

「わあ…すげぇ…」

なんて言いながら、おまたに手を挟んだ。

「勃ててんじゃねえよ!」
「だぁってしょうがないだろ!やばいくらいかわいいじゃねえか!」
「かわいいのかよ!俺はいつでもかわいいんだぞ!?」
「知ってるわ!そんなん!」
「制服着たら即勃ちって変態かよ!」
「おー俺は変態だ!知らなかったか!」
「いや、知ってるけど」
「え?」
「え?」

ぶはって、雅紀が後ろで吹き出してる。

「程よく頭おかしいのも知ってる」

そうなんだよ。
智、頭おかしいんだよ…

玄関入ってすぐ、6畳くらいの小さな部屋があるんだけど。
そこには、日本で今まで発売されたゲイのイメージビデオが、山程仕舞ってある。

智が長年かけて集めたコレクションなんだって。

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