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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第13章 BOY【N side】EP.6


なんだかこっ恥ずかしくなって、姿見に背を向けた。

「ふう…あいつ、今頃3年生かあ…」

制服見てたら、鮮明に松本の顔を思い出した。
ベッドにゴロンと寝転がると、天井を見つめた。
シーリングの光が目に刺さる。

なんで…あいつ…



一学期から、ずっと視線を感じてた。
それが松本だって気づいたとき、正直ヤバいかなと思ってたんだ。

その頃、仕事始めたばっかりで。
バレてんのかなって。

でも、別に松本は何を言ってくるわけでもなく。
休み時間になると、ただ俺のこと見てる。

なんだよ…ホモ?

そう思ったんだけど、休み時間に聞こえてくるアイツラのガヤは、女のことも入ってたり。
好きなアイドルの話とかしてて。

なんだよ偽装?って思ってたけど。

アイツ、多分自覚してないんじゃないかな…

ゲイだって。
もしかしてバイかもしんない。

俺の勘は、大抵当たる。

当たらなかったのは…

「にーのちゃん」

ぬっと視界に現れた影にびっくりした。

「うわあっ」
「着替えたんなら、見せに来てよ。ほら」

雅紀がにっこにこしながら、俺に手を伸ばしている。

「うるちゃい…」
「もう。甘えちゃって」

ネコだと思ってたんだけどな…
立派なモン持ってるし、立派なタチだった…

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