• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第13章 BOY【N side】EP.6


どうやら俺は繊細でないーぶらしい。

「…そんなことねえと思うけどな」
「ん?」
「ニノちゃん。制服、着てみてよ?」
「うん…」

こんなの…久しぶりに着る。

あの日以来。

最後に、学校に行った日…

「あ」

松本、元気かな。

あいつ、どうしてあんな…

「和也?」
「あ、うん…ちょっと待ってて」

真新しい制服一式持って、ベッドルームへ籠もった。
久しぶりに身につける制服は、なぜかサイズがぴったりだった。

「雅紀のスケベ…」

今、俺の着てる服、全部雅紀の買ってきたので。
教えてないのに、サイズが全部ぴったりだ。
つっても、もう長いこと服のサイズなんか測ってないから、自分でもよくわかってないけど。
(中学のとき、背が20センチ高くなってから伸びてないかもっていうのは、怖いから考えてない)

多分、俺のこと抱きながらサイズ測ってたに違いない。
どスケベだ。

制服を着て、姿見の前に立ってみた。
髪型はちょっと変わったけど、あの日から一ミリも変わらない自分がちょっと気持ち悪いと思った。

「まあ…この童顔使って商売してたんだからな…」

変わったら困るとは思ってたけど。
俺、成長止まったかな。

/ 831ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp