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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第13章 BOY【N side】EP.6





『和也は、繊細なんだよ』
『へぁ?』

ぎしっと横になってるベッドが音を立てた。

『…俺がわかんないとでも思った?』
『なんで…わかるの…?』

マットレスに座った智が、俺を見下ろしながら微笑んだ。

『セックスしたから』
『嘘だぁ』
『嘘じゃないよ。正直なセックスが、一番人がわかるんだから』
『正直なセックスぅ…?』
『そうだよ。正直じゃないとね』
『なにそれ…』

額にそっと智が手のひらを乗せた。

『和也は、ナイーブなんだよ』
『言い方変えただけじゃん』
『あ、バレた?』

くくくと笑うと、俺の目を閉じさせた。
そのまま目を閉じていると、柔らかくて温かい唇が重なった。

少しだけそのままでいて、すぐにぬくもりは離れていく。

『やだ…もっと…』
『だーめ。まだ熱あんだろ?』
『酷い。チンコ勃った』
『こんだけで?』
『当たり前じゃん』

好きなんだから…
智は、俺の…

恋人なんだから

『ふふ…かーわいい…もうちょっと元気になったらな?』
『えー?もう平気だよ…どんだけ寝てたと…』
『だから…』

智の顔が、真面目になった。
あ、かっこいい。

『平気と、元気は違う。元気じゃねえから、熱出てんだろ?寝てろ』


去年の冬…
日焼けた顔で笑う智が、眩しかった



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