• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第12章 BOY【M side】EP.5


こんなところで、何をやってるんだろう。

教室で見るよりも、柔らかい空気を纏っていた。
暫く歩くと、二宮に近づいてくる人があった。

声をかけられると、二宮はにっこり笑ってその男性を見上げた。
一言二言喋ると、いきなり二宮はその男性の腰に腕を回した。

「えっ…」

まるで、恋人同士みたいに二人は寄り添った。

酔っ払ってるから、幻覚でも見てるのかと思った。
でも何度目を凝らしても、あれは二宮だった。

時々顔を上げて、キスをねだるように男性に顔を近づける。
男性はニタニタしながら、軽くキスをするとまた二人は前を向いて歩きだす。

「え…どういうこと…?」

頭が混乱する。

一体、何が起こってるんだ?

気がついたら、周りは明るくなっていた。
人通りの多い所に出ていた。

二人はどんどん明るい方向に歩いていく。

待ってくれ…二宮…
おまえ、一体何してんだよ…

こんなこと、してなんになる。
だけど、俺はやめられなかった。

二宮と男性の後をずっとついていった。

そのまま、二宮と男性は地下のお店に消えていった。

俺はと言うと、そこで立ち尽くすしかなかった。

一緒に店に入るわけにもいかない。

その場で暫く突っ立っていたら、誰かが後ろに立った。

/ 831ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp