第11章 BOY【S side】EP.4
なんにも考えられないほど、松本さんの触れる場所が気持ちいい。
柔らかい唇、綺麗な白い指先。
触れられた所から、しびれたように快感が登ってきて…
たったこれだけなのに、イキそうになってた。
「待って…もう、俺…」
「ん…?」
「だめ…ねえ…松本さん…」
「ふふ…可愛い…」
ぎゅうっと俺のこと抱きしめると、ベッドから降りていった。
「ちょっと待ってて…」
急に体温が消えて、寂しい。
ぎゅっと枕を掴んで目を閉じていると、急に足が開かれた。
目を開けると、にやりと笑う松本さんと目が合った。
べろりと唇を舐めると、手に持ってるボトルからローションを出した。
「待って…俺、なんにもしてない…」
「後でね…」
ベッドに膝を乗せると身体を乗り出して、俺の足の間に指を突っ込んできた。
「俺ももう、我慢できそうもないから…」
「え…」
「早く翔に入れたくなった」
後ろの口に松本さんのぬるぬるの指が当たって、優しく襞をなでられる。
「あ…」
さっきから、ただ触られてるだけなのに。
もう、射精したくてたまらなくて。
「どうしよ…もお…」
こんなの初めてで。
どうしていいんだか、本当にわからなくて。