第11章 BOY【S side】EP.4
同時に、俺のシャツに手をかけて。
唇を付けたまま、ゆっくりと脱がせてくれる。
こんなに時間をかけられたことないから、どうしていいんだかわからなくなる。
唇が気持ちよくて。
熱が愛おしくて。
外はあんなに寒いのに。
松本さんの身体…熱い…
「緊張しないで…翔…」
優しい声…
優しい手の動き…
シャツを脱がされて、顕になった上半身に熱い掌が触れて。
ぞわりと鳥肌が立った。
気持ちいい
「肌、白い…綺麗だ。翔…」
「そんな…」
松本さんのほうが、綺麗なのに…
脇腹から背中、全部松本さんの手が触れていって。
「俺も…触っていい…?」
「いいよ…」
松本さんの白い胸板に触れた。
「あったかい…」
「ふふ…翔はちょっと冷たいね…今、温めてあげるから」
そう言うと、松本さんに抱き寄せられた。
肌と肌が触れて、一気に熱が高まる。
「翔…」
松本さんの唇が、俺の首筋を這っていく。
頭が殴られた程の気持ちよさが来て、思わず松本さんにしがみついた。
「翔…かわいい…」
耳に唇を突っ込まれて、囁く声は切羽詰まってて。
早く、この人を気持ちよくしたい
それだけで、頭が一杯になってきた。