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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第11章 BOY【S side】EP.4


コットンシャツの胸を、ぎゅっと掴んだ。

「キス…もっと欲しい…」

いつもだったら、こんなおねだりなんてできないのに。
なんだか松本さんには素直にできてしまう。

「ふ…もうちょっと…」

そう言うと、身体を少し起こしてビールの缶を手に取った。
ぐびりぐびりと飲むと、また俺の顔を見てる。

「…焦らしてる…?」
「ふふ…そのほうが、美味しく食べられるからね…」
「え…?」
「熟れた果実のほうが美味しいでしょ…?」

少し微笑むと、俺の首筋に顔を埋めた。

「あ…」

温かい舌の感触が、一気に身体に火を着けた。

「だめ…がまん…でき、なくなる…」

股の間に急激に血液が集まって…もう、ガチガチに硬くなってる。
もどかしくて足を少しすり合わせると、腿の上に松本さんの熱い手のひらが載せられた。

「もっと…俺を欲しがって…」

耳元で、掠れた声で囁かれた。


欲しい
欲しいよ


「松本さん…」
「ん…?」
「欲しい…」
「何を…」
「全部…」
「え…?」
「松本さんが…全部、欲しい…」

突然、乱暴に唇が重ねられた。
貪るような、少しビール臭いキスが来たと思ったら、あっという間に離れていった。

すぐに松本さんはシャツを脱ぎ捨てた。

鍛えられた体に白い皮膚。
とても綺麗な体をしてて。

俺の貧弱なガリガリの体を、見せたくないって思ってしまった。

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