第10章 もっと♡にゃんこわんこ
「もっと病院でかくして…他の先生入れたら、休めるのになぁ…」
翔がつぶやいたら、まつもとさんとかずは目を合わせて。
それからにやって笑った。
「翔くん。それ、いい考えじゃね?」
「へ?」
翔とまつもとさんは、そのあとお洋服を着て。
ぼくとかずにも着せると、キッチンに行って朝ごはんを作った。
なにやら、お仕事のお話してるみたい。
「ふふふ…さーとしっ…」
「にゃ?」
リビングのソファでぼくとかずは座ってあさごはんを待ってる。
「もしかして…相葉先生と松本さんとも、これから毎日会えるかもよ…?」
「ほんと…?」
「一緒に暮らせたらいいねえ…」
「そんなことできるの…?」
「もっとみんなで広いお家に引っ越せばね…」
そっかあ…
みんなで広いおうちに暮らして、毎日一緒。
「すてきだね。かず」
「え…?」
「みんなで一緒に暮らせたら…すごく、すてきだねぇ」
ふふってかずは笑った。
「うん…素敵だね。さとし…」
「うんっ」
ちゅってほっぺたにちゅうしてくれた。
「あー、すっきりしたあ。今日もがんばるぞお!」
頭を拭きながら、あいばせんせいがシャワーから戻ってきた。
「あ、やべ。会社に連絡しなきゃ…」
翔がキッチンから出てきて、スマホを取り出した。