第10章 もっと♡にゃんこわんこ
次の朝。
起きたら、まだみんなねんね。
ぐしゃぐしゃになったベッドの上で、ぼくは起き上がった。
ぼくのとなりで、翔はがーがーいびきかいてる。
その向こう側でまつもとさんがうるさそうにしてるけど、ねんねしてる。
はんたいがわの隣で、かずがきゅるんってまるまってねんねしてる。
その向こう側にはあいばせんせいがねんねしてる。
「んーにゃぁ…」
「…さと…?」
「あ。かずぅ…」
かずがねんねしたままぼくに手を伸ばしてきた。
ほっぺたを包むと、にっこり笑った。
「昨日、気持ちよかったよ?」
「にゃ…」
「あれ?照れてるの…?」
「うにゃぁ…」
「ふふ…やっぱりさとし、可愛いなあ…」
かずも、とってもかわいいよ。
ぺろんってかずのほっぺたを舐めたら、かずはくすぐったそうに小さく笑ってくれた。
「ぼく、おとなになった?」
「ふふ…そうかも…」
「そっかあ…」
「ね、お水飲みたいな?持ってきてくれる?」
昨日いっぱいいっぱいお祝いしてもらったから、かず立てないんだって。
「わかった!」
ついでにぼくも、いっぱいお祝いされたけど、大人になったからがんばる!
キッチンの冷蔵庫から、おみずのボトルを持って寝室に戻った。