第10章 もっと♡にゃんこわんこ
「やべ…なんか始まった…」
まつもとさんがごくりと喉を鳴らす。
「あーあ…もうかず、起きちゃったの…?」
かずのねんねしてるソファの前に座ってたあいばせんせいが、かずの前髪を上げてちゅってきすした。
「おきたの…」
「ふふふ…そんな腫れぼったい目で見て…先生に何してほしいの?」
「ちゅっちゅして?」
「どこに…?」
「やん…」
かずの耳がぷるるって動いた。
「おくち…」
「ん…」
ちゅうって音がでるきすをすると、かずはもっとって顔してあいばせんせいを見上げた。
「んだー!俺も混ぜろっ!」
翔がぼくの体を持ち上げた。
「ひゃんっ…」
おくちからいきおいよくかずが出て行っちゃった。
「しょお…」
「今日はかずのお誕生日だからな…じっくりと、お祝いしようぜ?さとし…」
「うん?」
「ははっ…さとしにはまだ早いか…」
ちゅってぼくのほっぺにちゅうしてくれると、ぼくをだっこして寝室に運んでいった。
「おいわいは?」
「今、かずも来るよ…」
翔はぼくのようふくを脱がせながら、ドアのほうを見てる。
すぐにかずがあいばせんせいにだっこされて入ってきた。
まつもとさんはうしろからついてきた。
「さー!じっくり、お祝いしようね?かず…?」
「きゅうぅん…」
かずのしっぽが、うれしいってパタパタ動いた。