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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第10章 もっと♡にゃんこわんこ


「翔…ごめんなさい…」

かずの声がきこえた。

「ごめんなさい…ごめんなさい…」

かず、また泣いた。

「かず…何謝ってるんだよ…」
「だって…ごめんなさい…お仕事辞めるなんて…」

あいばせんせいとまつもとさんが、かずのことなでなでしてる。

「いいんだ。俺、もっとおまえたちと一緒に居られる仕事に転職しようとは、前から思ってたし…」

そういって、翔はぼくのあたまにちゅってした。

「にゃ?」
「ふふ…だから、おまえたちのせいなんかじゃなく、俺が決めたことなんだよ?」
「にゃにゃ…?」

ぼくのあたまをぽんぽんてすると、翔は立ち上がった。

「だからね…かず。俺が悲しい顔してたのは、仕事できないからじゃないからね?」
「翔…」
「おいで、かず」

翔はかずに向かって腕を広げた。

「しょおっ…」

かずはあいばせんせいのだっこから、びょおおおんってジャンプして翔に抱きついた。

「うおっ…と…」
「しょおっ…ごめんなさいっ…しょおっ…」
「もお…謝んなってば…」

翔は立ったまま、かずを受け止めた。

ジャンプ台にされたあいばせんせいは、足が痛いって泣いてる。
それを苦笑いしながら、まつもとさんがなでなでしてる。

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