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ヘブンズシュガーⅢ【気象系BL小説】

第10章 もっと♡にゃんこわんこ


みんな、じっと翔を見つめた。
翔は、とっても居心地のわるいかおをしてもぞっと動いた。

「…実は、転勤の話が来てる」
「えっ…」
「どこ?遠いの?」

あいばせんせいもまつもとさんも身を乗り出した。

「転勤…?」
「それってきんぎょさん?」
「さとしはちょっと黙ってて」

かずがこわいかおになった。

「ふみゃ…」

黙ってるしかない。こわい。

「それも、海外で…栄転なんだ。だけど…そうなるとかずとさとしは連れていけない…」
「えっ…」

かずがびくっと体をこわばらせた。

「…栄転かあ…じゃあ日本戻ってきたら、もっといいポストつけるってこと?」

まつもとさんも、今までみたことない真剣なかおをしてる。

「そう…なんだけどな…何年行くことになるかわからないし…」
「何を迷うことがあるんだよ。かずとさとしは翔ちゃんの恋人なんだろ!?なんで迷ってんだよ!?」
「いや、実は…このプロジェクトは俺がずっと新人の頃からやってきたもので…」
「え…じゃあ、かずとさとしが家に来る前からやってたことなの…?」
「そう…なんだ…」
「…うーん…そりゃあ…迷う、ね…」

あいばせんせいはむずかしいかおになった。

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